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石田 陽子 院長

Yoko Ishida

フィジカルはもとより、メンタルや
ソーシャルな部分も含めた多視点による診療を提供

心陽クリニックは2015年に開業

石田 陽子 院長

石田 陽子 院長

心陽クリニック(企業向けヘルスプロモーション)

文京区/本郷/本郷三丁目駅

  • ●心療内科
  • ●内科
  • ●ペインクリニック
  • ●精神科

人間そのものに関心があった

石田 陽子 院長

行動学的に言えば、人間の行動というのは直感によってなされるもので、「なぜそうしたか」といった理由は後から付けられるということが、ここ50年の研究で明らかになっています。その意味では、私が医師の道を志した理由も後付けになるのかもしれませんが、女性でも手に職を付けて働くことのできる仕事だからというのが1点。そしてもう1点は、文学、哲学、心理学などが元々好きで、人間そのものに関心があったからです。そのため医学部に入学した当初は、精神科やターミナルケアの分野に進むことも考えていました。しかし北海道の地で6年間のびのびと過ごすうちに、次第に外科に興味を持つようになり、慶應義塾大学のとある麻酔科の先生との出会いを機に麻酔科の道へと進みました。
麻酔科という場所は、「今すぐ治療しなくては命にかかわる」といった患者様を扱うケースも多く、たいへんではありましたが、そのぶんやりがいもありました。しかし、大学病院に運ばれてくる患者様を毎日目にするうちに、病気になってからではなく、病気になる前に何かできることはないかと考えるようになり……。そこで、帝京大学の大学院で公衆衛生について学ぶかたわら、元気な人のためのクリニックをコンセプトにした「心陽クリニック」を2015年に開業しました。

フィジカルはもとより、メンタルやソーシャルな部分も含めた多視点による診療

石田 陽子 院長

当院は心療内科、ペインクリニック内科などを標榜していますが、私自身が麻酔科専門医である点と、行動医学に基づいた診療を行っている点が大きな特徴と言えるかと思います。「麻酔科」と言われても今ひとつピンとこない方も多いかもしれませんが、大学によっては「侵襲制御部門」と呼んでいるところもあります。ちなみに「侵襲」というのは、平たく言えば「ストレス」のこと。昔は、病気を治すためなら治療は痛くても仕方がないといった時代もありましたが、今は、ストレスを制御(コントロール)することによって、いかに快適に治療を受けていただけるかを目指す時代です。そうしたことも踏まえたうえで、当院ではストレスや感覚の専門家として、患者様のフィジカルはもとより、メンタルやソーシャルな部分も含めた多視点による診療を提供させていただいています。
そんな当院には、たとえば「どこが悪いのかわからないけれど何だかつらい。でも活き活きと働きたい」、そうしたご希望を持った患者様が数多く来院されます。働き盛りのビジネスパーソンの方が中心ですが、文京区(当院は本郷三丁目駅から徒歩2分ほどのところにあります)という土地柄、学生の患者様もいらっしゃいます。

「ストレスをいかにコントロールしていくか」ということがとても重要

石田 陽子 院長

「自分は○○が悪い」と決めつけてしまっている患者様が時々おられます。なかには血圧を測ることもなく自分は高血圧であると思い込んで、日常的に高血圧の薬を服用されているなんて方も……。そうした患者様に対して、単純に「高血圧ではありませんよ」とお伝えしてもご納得いただくのはなかなか難しいので、診療に際してはできるかぎり数値をお示しするようにしています。ですから当院では、血液検査、身体検査、体力検査などさまざまな検査を行っています。検査によって得られる数値というのはメルクマール(指標)にもなるため、数値をしっかりお示しすることで、今後の治療の計画や目標が立てやすくなるといったメリットもあります。
また「ストレス=悪いもの」と思われている方も多いかと思いますが、一流のアスリートが緊張状態のなかでこそ高いパフォーマンスを発揮するように、ストレス自体は決して悪いものではありません。治療を行ううえでも「ストレスをなくす」というのではなく、「ストレスをいかにコントロールしていくか」ということがとても重要になってきます。
私自身、大学病院での勤務経験が長く、また麻酔科というのは他のいろいろな科との連携が求められるところでもあります。これまでに培ってきた、そうしたネットワークのなかから、患者様の症状に適した病院や医師をご紹介させていただくことができる点も、また当院の特徴として挙げさせていただきます。

患者様同様に医師の側もまた、決めつけはしてはいけない

ドクターのなかには「患者様に対してはこのように接する」と意識して心がけている方もおられることと思います。しかし私の場合は、自分の性格的なこともあるのかもしれませんが、それが患者様であっても家族であっても、人によって接し方が変わることはありません。こちらが「患者様だから」というスタンスで臨めば、患者様の側でもこちらに対して「医者だから」と構えてしまうと思うのです。ですから、私と患者様との関係は、一般的なクリニックの医師と患者様の関係とはだいぶ違うと思います。患者様とは健康以外の話などもよくしますし、また診療料金が安いこともあって、患者様から「やっていけるの?」と逆に心配されてしまうこともあるんですよ(笑)。
もうひとつは、さきほど患者様による決めつけのお話をしましたが、患者様同様に医師の側もまた、決めつけはしてはいけないと思っています。患者様の体のことをいちばんよく理解しているのは患者様ご自身であり、医師はあくまでもそれを教えてもらう立場。そうしたスタンスで臨みつつ、検査結果や研究結果などに基づき適切な助言や指導をして差し上げることが私の役目だと考えています。

これから受診される患者さんへ

いざ体調を崩してしまうと、身体的にしんどいのはもちろん、精神的にもネガティブになってしまい、病院に行くというモチベーションはなかなか湧きにくいもの。であるからこそ、体が元気なうちに、そして心にゆとりがあるうちにぜひいらして、ご自身の体調や悩み、仕事やライフスタイルなどについていろいろとお話を聞かせてくださればと思います。
大学での研究や、企業の産業医としての仕事の関係で外出してしまうことも少なくないため、当院は完全予約制とさせていただいています。基本的な診療時間は朝の8時半から夕方の18時までとなっていますが、皆様の働く時間に合わせて柔軟に対応させていただきますので、ご要望等がありましたら、遠慮なくお申し付けいただければと思います。まずはお電話かメールで、どうぞお気軽にご相談ください。

※上記記事は2016.3に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

石田 陽子 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味:ゴルフ
  • 好きな本:『Thinking,Fast and Slow』
  • 好きな映画:『さらば、わが愛/覇王別姫』
  • 好きな言葉:美と脳
  • 好きな音楽:クラシック、ジャズなど
  • 好きな場所:ケリケリ(ニュージーランド)

グラフで見る『石田 陽子 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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